抗菌薬②キノロン系
こんにちは。
掃除をしても次の日には散らかることを「恒常性」というのだと理解したへっくんです。
#だらしないだけ
さて、今日はキノロン系を見ていきましょう!
let'sキノロン
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〜キノロン系〜
キノロン系薬はDNA合成阻害薬で、細菌の持つ酵素のDNAジャイレースとDNAトポイソメラーゼⅣを標的にします。スペクトルが広く、殺菌性に優れ、細胞内移行性やバイオアベイラビリティが高いという長所があります。ただし、嫌気性菌に弱いのと、標的の点突然変異によって耐性化されやすいのが短所です。
最も初期のキノロン系をオールドキノロンといい、フルオロ基をつけた第2世代以降をニューキノロンといいます。順番に見ていきましょう。
・第1世代(オールドキノロン)
キノロン系はβラクタム系とは違い、グラム陰性菌に強いイメージです。特にこの第1世代は、ほぼグラム陰性菌にしか効きません。ただし、緑膿菌には無効です。グラム陽性菌にもほぼ無効であったことや代謝が不安定だったことから使用は限定的でした。
・第2世代
第1世代と比べて緑膿菌にも効くようになりました。細胞内移行性が改善されたため、レジオネラ、クラミジアなどの細胞内増殖菌にも有効です。
・第3世代
ここでようやくグラム陽性菌にも効果を示すようになります。特に肺炎球菌性肺炎に効果が期待できることからレスピラトリーキノロンとも呼ばれます。グラム陽性菌〜緑膿菌まで対応し、広域抗菌薬に該当します。
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キノロン系終わり!
次はタンパク質合成阻害薬を見ていきます。
アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系です。
またね